日本のパスポートの顔写真の背景の色は?
ここでクイズです。あなたのパスポートの顔写真の背景の色はなんでしょう?
私は、昨年秋に初めてオンライン申請を行いました。パスポートセンターに行くのが、受け取りの際の1回で済むのがオンライン申請のメリットです。 その際、顔写真は、申請の際に指示された手順に沿って、自宅の白壁をバックにスマホで自撮りしました。別途撮影したものを、アップロードすることもできたのですが。
白壁をバックに撮ったので、背景は白?と思ったら、薄紫色でした。発行後、何度も見ているのに、改めて見ないと思い出せないものです。
外務省がパスポート申請用写真の規格として、適切なもの、不適切なものの例を挙げています。https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100171389.pdf
適切な例として挙げられているのは下のような、水色の背景。
ただし、規定は、「背景は無地の淡い色(均一かつグラデーション不可)とし、背景と顔(髪)とのコントラストをはっきりさせること。また顔や背景に影が写っていないこと。」で、白髪で背景が白のものは、髪と背景の境界が不明瞭、ということで不適切として例示されています。
インドネシアのビザ用の写真の背景の色は?
短期間の滞在や目的(観光など)などで、ビザが免除されることが多い日本のパスポートですが、ビザの取得が必要になる場合があります。インドネシアに入国する際も、電子のビザ(パスポートに貼らない)ですが、取得が必要になります。
そこで問題ですが、現地でインドネシアのビザを取得してもらうために提出する、証明写真の背景の色は何でしょう?
答えは「赤」です。日本で申請する場合は「白」でも可、など、例外もあるようですが、私は商用ビザの取得を現地の方に依頼したため、「赤」を提出しました。インドネシアでは、公的な文書における正式な写真の背景は「赤」なのだとか。
赤の背景の写真を準備する手段は、街の写真屋さんに相談するなり、自分で画像加工のソフトの背景加工機能を使う、などでしょうか。後者はオンラインで無料のものも見かけます。
中国のビザ用の写真の背景の色は?
コロナ前までは短期間の滞在時は不要でしたが、今はビザが必要な中国。自分の住所、本籍、収入、学歴はおろか、前職の会社情報などや上司の名前、両親の住所など、他者の個人情報を記入した申請書を提出する必要があります。私の場合は記入だけで済みましたが、奥さんが中国出身などだと、その戸籍などを提出する必要があるなど、難度が更に増すとのこと。
その証明写真を準備するのもハードルが高く、顔のパーツのサイズや、電子データの画素数などが規定されています。また、子供の前髪が少し額に掛かっていたことが原因と推定され(画像を見ても区別が付かないレベル)、提出時に拒絶され、髪をジェルでガチガチに固めて再提出でなんとかクリアした、などという怪談じみた話もあるようです。
私もトラブルを避けるため、カメラのキタムラのような、チェーン店で経験や情報が豊富そうなところで撮影してもらいました。行ったのは近所の田舎の支店でしたが、中国向けビザ用画像の撮影の経験は多いとのことでした。
さて、中国のビザ申請用の証明写真の背景の色は「純白色!」です。中国人民共和国外交部領事司の文書「中国ビザ申請提出用写真の規格について」に「写真の背景は純白色!」と記載されているので間違いないでしょう。
しかし、パスポートに貼られたビザを見てびっくり。「顔写真が付いていない!」あの画像撮影に費やした努力は一体。
教訓:ビザ用の写真の撮影の注意点
・背景の色は国ごとに要求が違う。画像処理で着色加工は可能だと思うが、撮影時に背景色を撮影者に伝える。他の背景色の国に使うことも考えて、画像の電子ファイルは確保する。
・特に中国に関しては、写真店(できればチェーン店)での撮影が無難。
・背景の色は均一。影はNG。
・服の色は、背景の色によっては身体との境界が分かりづらくなる色(白など)は避ける。
・中国は、前髪が額に掛からないように注意。
・中国で、背景白に対し白髪は、NG例として挙がっていないが、境界がわからないのでNGと言われたら染めるか剃るかしなければいけないかも。
・メガネは外した方が無難。(例えば中国はフレームが太いメガネはNG。太さの定義は不明。)
・装飾品も、例えば中国はNG。
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